手術前には血液検査をやりました。手術当日は腸の中を空っぽにするため
家で浣腸をしてくるように指導を受けました。
診察室に入って浣腸をしてきたかの確認を受けてすぐ
「じゃあ、やりましょうか」と言われ、診察台に乗りました。
「麻酔をしますよ~」の声で始まりました。
私は麻酔って、せいぜい2、3本で終わるのかと思っていましたが、
とんでもなかったです。
ジカ~ッ、ジカ~ッっと麻酔の針がささるたびに痛みがきます。
歯を喰いしばると歯が砕けるかと思ったので、口は自然に「ひー」の
発音の口になります。目はつぶっていたか覚えはありません。
3本終わっても、まだブスブスと麻酔されます。7本くらい打ったところで
少し先生の手が止まったので「やっと、終わる~」と思って
「麻酔おわりですか?」と聞いたら「いやいや、まだあるよ」といわれ、
またジカ~ッ、ジカ~ッ。麻酔をされながら、痛みをすごく感じる場所と
そうでもない場所があって「神経の敏感なところとそうでないところが
あるのかな~。裂肛でも痛さに差があるのは、できた場所の神経の
敏感さが違うからかな」などと考えていました。
先生は麻酔をしながら「う~っとか、痛いとか叫んでいいよ。
ものすごく痛いことしてるんだから我慢しなくていいから」といいながらも
麻酔を刺します。そしてまた麻酔をしながら「これは痛い?これはどう?
痛くなくなるまで麻酔するからね。それでも私はほかと比べてごく少量の
麻酔しか使いません」って言ってらっしゃいました。
私は「う~今のは痛い。これは痛くない」とかいいながら…
合計、何本くらいの麻酔が打たれたかは覚えていませんが、15本は打ったと
思います。もう、この時点で気力も体力も使い果たしていました。
先生は、皮たれ&裂肛、見張りいぼ&裂肛、裂肛を縛りながら
「あ~、このポリープも一緒に取っておかないとまた切れるなぁ。
縛っておこう」と、前回のポリープ切除で取りきれなかったポリープも
一緒に処置してくれました。
術中、縛っている痛さなどは感じなかったのですが、
麻酔のあまりの痛さをお尻が忘れられなかったからか、
術後に看護婦さんが「わぁ、お尻が痙攣してるよ~」と言ってました。
手術が終わって、すぐに椅子に座って(このときはまだ麻酔が効いていたので
椅子に座れた)術後の注意点を聞きました。
自転車に乗らないこと、ウオッシュレットは使わないこと
(先生はウオッシュレット否定派です)などでした。
その後、院外処方の薬を200メートルくらい離れた薬局にとりに
行っているうちに、お尻がドーンドーンと重くなってきて、
だんだん痛くなってきました。薬をもらったあと「先生、痛いです」と
病院に引き返そうかと思ったくらいです。
どのくらいで麻酔が切れるか聞き忘れたうえ、持続麻酔があるので、
そんなにすぐに痛くなるとは思ってもみなかったです。
でも、こんなことで病院にひき返しても、先生も困るだろうと思いなおし、
家に帰ることにしました。帰るときは、まだお尻をかばいながらだったら
座れました。帰る途中に夫に「お尻が痛い。早く痛み止めを飲みたい」と
メールをしたくらいです。私はいままで、お尻が痛くて夜中に目が覚めても、
昼間も痛くて憂鬱でも、ひと言も「痛い」と周囲に言ったことは
なかったです。でも、このときばかりは未知の痛さだったので、
思わず弱音が出ました。(これまでに手術や大きな怪我というものを経験したこが
なかったので、よけいに痛く感じたのかもしれません)。
駅から家までは10分弱の道のりですが、なんとか歩いて帰りました。
はやく家に帰って落ち着きたいという気持ちが後押ししてくれました。
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